2021年3月15日月曜日

三十三窟の考察②(三角形の窟)

戸隠表山三十三窟には、大隈窟と小隈窟という窟がある。「戸隠村の石造文化財」では表山の一番高い場所にある窟を「大隈窟」「小隈窟」としているが、高所のため行くことは困難としている。

高所に三角形の洞穴とその隣に丸形の洞穴があり、何度かチャレンジしている。丸形の洞穴はすんなり確認できたが、三角形の洞穴は直下までしか登れなかったので、今年も再度チャレンジ。
(丸形の洞穴の記録は →こちら
日程:2021年3月14日(日)・一人
ルート:戸隠神社奥社駐車場8:00-稜線12:00-駐車場14:10

随神門から参道を外れて橋を渡り、小路方面へ進む。東窟のある尾根を見ながら谷筋を詰めていくと三角形の洞穴が見えてくる。
今回はロープ持ってきたが、雪の付き方がよかったのか結局フリーで登れた。下りは懸垂で。

三角形の洞穴

幅1.5m、高さ1.5m、奥行き1.5mくらい。水がしたたっており、はがれた岩が堆積している。人工物は見当たらない。
洞穴からの景色は◎。
この三角形の窟っぽい洞穴と横の丸形の窟っぽい洞穴の位置関係はこんな感じ。長野縣町村誌の大隈窟と小隈窟(下の絵図の逆さになった北という文字の下)は、描かれている形が三角形と丸形で、ここのと似ているような気もするけど、人工物が何もないから何とも言えない。

高所にあると言いつつも、そこまで高所に位置している訳でもない。

その後は近くにある昭和17年の地蔵尊の石祠がある窟を再訪問。
石祠がひっくり返っているけど、こんな感じで雪に押されてしまうのかな。
戸隠山と九頭龍山の稜線に突き上げるルンゼを登る。
戸隠山と九頭龍山の縦走路から見える屏風岩へと至る。
岩壁がえぐれて何となく窟っぽい地形。基部は雪で埋もれているが、無雪期にきたら何かあるかも。。
稜線からみた戸隠山。