最後にもう一度、戸隠山とか色々行きたいと思っていたけど、結局は3月末に七曲りの馬頭観世音の水鉢探しだけ行けた。(→七曲りの馬頭観音についての経緯はこちら(馬頭観音はどこに①))
善光寺から戸隠へ向かう途中にカーブが続く七曲りがあり、途中に馬頭観音の案内板はあるが、当の馬頭観世音の水鉢がどこにも見当たらずに探している。去年4回行って見当たらなかったけど、雨が降ると地形も変わるし、水鉢の一部が出てくる可能性もあるし。。
「戸隠古道を歩く(平成14年刊)」には水鉢の説明版と聖観音立像が2つならぶ写真がでており、どちらかが見つかれば、探している馬頭観世音の水鉢も近くにあることになる。聖観音立像2つは、「長野市の石造文化財(昭和58年刊)」「芋井の石造文化財(平成19年刊)」に掲載されているNo.10、No.11に該当する。
3月末に毎度同じように長野市水道路を辿って、七曲りの旧道に入る。ふと、倒木の脇を見ていたら、これまでは気が付かなかった聖観音立像が倒れていた。背中側しか見えないが、寛延と彫られており、これが上記写真の聖観音立像(No.10)と思われる。すぐ山側にも聖観音立像(No.11)があり、この横に水鉢の説明版があるはずだが、探しても見当たらない。
聖観音立像(No.11)の周辺、しかもすぐ側に馬頭観世音の水鉢があるか、埋まっていると思われるが、結局分からなかった。
逆に去年見つけたもうひとつの水鉢は、土砂に埋もれてしまっていて、完全に見えなくなっていた。真ん中の笹の手前を掘れば出てくるとは思うけど。
何となくの場所は分かったし、ひとまず馬頭観世音の水鉢探しは終わり。「七曲り」と検索すると、心霊スポット的なのしか出てこないけど、昭和のはじめに道路を作ったときに石造物の場所を移設したり、その後も埋まりかけた馬頭観世音を再度探して、道路沿いに看板も整備したりと、「七曲り」は旧道になってほとんど使われなくなっても地元の人が大事にしてきた道ってことがよく分かる場所。
山の中にあるものを気まぐれで探しても、それに意味があると思う次の人に引き継げないと意味がないし、とりあえず今は土砂に埋まっていてもここにありますよという情報が残っていればいいのかな。