全国Q地図の赤色立体地図の利用して、これまで木々に隠れて気が付かれなかった古墳探しなどができるらしい。
真似して高島市のリトル比良を見てみると、二つ気になる箇所があった。一つは岳山の南を流れる小田川の上流、標高480m辺りにある平坦地。もう一つは音羽地区の裏山標高120m辺り。
標高480m辺りの平坦地
地形図で見ると平坦地があるようには見えないが、全国Q地図・国土地理院で見ると、下記のような平坦地がある。参考までに同じ山域の長法寺跡と同じ縮尺で並べてみると、ある程度の大きさの平坦地で山岳寺院の跡かなと思えてしまう。
実際に小田川を遡行して平坦地を訪れてみた。沢沿いには、矢穴のある大岩が1つ、切り出された後に放置された石材らしきものが3本あったが、その他に気になるものはなかった。目的地の手前、標高440m辺りに立派な石橋があり、道らしき痕跡が左俣に伸びていた。
目的の平坦地に着く。確かにある程度の大きさの平坦地であるが、幾筋か水の流れが入ってきており、湿地帯のようなぬかるみだった。長法寺跡のような石垣や礎石みたいなものは見つけられず、段差もただの土の斜面だった。
素人判断ではあるが、ここはただの平坦地でしょう。
標高120m辺りの古墳のようなもの
もう一つは音羽の裏山標高120m辺りにある古墳のように見えるもので、画面中央下の山頂にあるのは大炊神社裏の音羽古墳群の一部、画面中央上のが標高120m辺りの古墳のようなもの。
遺跡の分布図ではここには何も印がないが、ここは音羽古墳群と拝戸古墳群との間になり、何かあればもう調査されていそうではある。
調べてみると、高島町文化財資料集11(1989)ではこの画像の範囲全体を含めて音羽古墳群としているが、高島町文化財資料集14(1992)では標高120m辺りにある古墳の部分が外されている。すべての文化財資料集を読めていないので詳細は分からないが、調査したら違ったということかもしれない。
そもそも遺跡の分布図はGPSがない時代のものが多く含まれており、実際の場所とずれがある。また、高島市文化財調査報告書第1集(2005)にある三尾山遺跡のように、何かしらの調査はされているが、根拠が弱いのか近年の分布図には未掲載のものもある。
机上で未報告の古墳や遺跡を探せるのはすごいことだが、遺跡の分布図と見比べただけで新規の何かだとはすぐに判断できないし、それが山中なら実際に確認しに行くのも大変ではある。





