2019年8月12日月曜日

「大澤通り」探し⑤(地獄谷二俣)

かつてあった修験者の道「大澤通り」を探しに裾花川の地獄谷に行った。

「大澤通り」は、江戸末期に佛心という修験者が高妻山の山頂に神鏡を奉納し、三十三回の入峯修行をしたという修験者の道。どこを通っていたのかは、はっきりしていないが、佛心が残した「回峯行場絵図(1862)」では、絵図の中ほどで「前タキ」を通り、左に「二重タキ」、右に「百丈御瀧」「学問岩穴」があり、左に「二重タキ」を迂回しながら通過している。→千丈滝・大澤通りについて

地獄谷の地形図には、滝の後に二俣となり、左俣、右俣両方に滝がある地形がある。

右俣に岩穴があれば、「学問岩穴」ということに。。
アプローチは奥裾花渓谷から、裾花川を遡行。

地獄谷を遡行し、一枚岩の地形が続くつきあたりに滝がある。

つきあたりの滝。「前タキ」かな。

滝を越えるとすぐに二俣。右に岩壁の一部と滝のすじが見える。左もすぐに滝がある。

右俣の滝。「百丈御瀧」?

学問岩穴

滝の基部に岩穴があった。

写真撮ってもらった。

岩穴は崩れやすい岩質。人工物なし。高さ3m、奥行き2m、幅4mくらい。床、天井は斜め。


岩穴の中から。


左俣の滝。「二重タキ」?二段の滝というよりは、多段になっているけど。。
大澤通はこの辺を通るということでいいような気がするが、それを示す人工物はなかった。

こんな感じだろうか。