2016年8月21日日曜日

地形図がいつの間にか更新されて・・・

西沢渓谷の奥、西のナメ沢の下山路に旧軌道跡を選んだが、少し道に迷った。旧軌道跡が2万5000の地形図に載っておらず、どこだかよく分からなかったため・・・。

旧軌道跡とは、昭和40年頃まで使われた森林鉄道(森林軌道)の跡。

でも、奥秩父・両神の谷100ルート(1997年)にも軌道跡と当たり前のように書かれていた。登山体系にも、普通に軌道跡と書いてあり、概略図にも道としてはっきり書いてあった。ネットでも検索しても、普通に記録がある。

・・・アザミ沢の林道をたどり、気象観測の建物があるところで林道は終わる。その後、アザミ沢と西沢の合流点辺りで渡渉し、旧軌道跡をたどって西沢渓谷の遊歩道へ行ける。

軌道跡の存在が当たり前であるような記載なのに、今の2万5000の地形図にはそのような道は何もない。いつから、消えてしまったのか。

国土地理院の2万5000地形図「金峰山」の更新履歴を見ると―――

 1986/10/30(昭61) 旧軌道跡 あり
2006/10/01(平18) 旧軌道跡 なし
 2014/04/01(平26) 旧軌道跡 なし

ということで、10年ほど前に消えてしまっていた。

最近は、地形図をネットで入手するから、今後初めて行く人は同じように困惑するかも。確かに崩壊が激しく、廃道と言える。

あいまいだけど、こんな感じだった。

ちなみに、軌道で木材、炭、石を山から運び出した。荷物を運び出すときは荷物の加重と重力だけでトロッコ移動させるようで、確かに起伏がなく、崩壊した部分以外は歩きやすかった。