2024年10月1日火曜日

京都市内の道標を調べる方法

京都市内をぶらぶら歩いていると、道標(みちしるべ、どうひょう)をよく目にする。道標は古いものだと刻まれた文字が読めなかったり、かすれていたりする。そんな時に地理院地図を使用して、詳細を調べる方法。

できることのイメージ

例)スマートフォンで地理院地図を開き、現在地を表示すると、中心に青●がでる。
もし近くに調べたい道標・史跡石標があれば、その■マークをクリックすると、ポップアップで名称と京都歴史資料館のいしぶみデータベースのリンクが出てきて、リンクより京都歴史資料館の詳細ページが見られる、というだけ。

ちなみにこのいしぶみデータベースを使った「いしぶみ巡るっ!」アプリがすでにあるけど、データベースは京都歴史資料館のを使っており、新規のいしぶみや移設されたものなどの管理がされてなくて、位置がおかしい道標もある。

方法

先にこのブログの下の方にあるcsvまたはgeojsonファイルをダウンロードしておく。
地理院地図のサイトを開く。右上の囲いを押していく。
フォルダマークを選択し、ファイルを選択する。
ダウンロードして保存してあったgeojsonファイルを選択して、読み込む。ファイルはこのブログの一番下にあります。
地理院地図にデータが読み込まれたあと、作図・ファイルの枠は×で消す。
地図は標準地図より、淡色地図の方が、読み込んだマークが見やすい。
これで完了。
スマートフォンで扱う際の欠点として、スマートフォンで読み込んだ場合、地理院地図のサイトから一旦離れて、メールを見たり、写真を取ったりすると、読み込んだgeojsonファイルがリセットされて、再度同じ手順で読み込み直す必要がある。

いしぶみデータベースを元に改変して作成したファイル

以下にファイルのリンクが貼ってあります。どちらも地理院地図で読み込めます。


◇geojsonファイルとcsvファイルの違い
  ・geojsonファイル:地理院地図で見ると■マークの種類分けができる。一覧で見られない。
  ・csvファイル:一覧を表で簡単に管理できる。■マークの種類分け不可。

◇geojsonファイルの■マークの分類
◇csvファイルの一覧の内訳
geojsonファイルは、京都歴史資料館のいしぶみデータベースにあったcsvファイルから勝手に作成しております。経度・緯度を10進法に修正したりしており、表示している緯度・経度が正しい保証はなく、責任は持ちません。

未報告の道標、既知の道標の修正があれば・・

以下のフォームのリンクより、ご連絡をお願いします。

道標のような石造文化財は、道の分岐にあって機能していれば、後世に引き継がれていくし、逆にその世代の人にとって何だか分からないただの石造物になってしまったら、忘れられたのと同じことで、なくてもよいものになってしまう。

少しでもそこで生活している人々が、その道標が何なのか、何を示しているのかを知る機会が増えれば、文化財として次の世代にも引き継がれていくかも。