ルート:西岳登山口7:20-本院岳ダイレクト尾根末端-岩壁9:25-黒滝10:25-黒滝沢-西岳登山口12:30
メンバー:1名
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本院岳・西岳~一夜山にかけてには、かつて戸隠修験の霊場だったが、1500年代頃には廃れてしまったとのこと。人知れず石仏や石祠などが山中に残されていないか、霊場であったであろう窟を探す。→西岳霊窟群の絵図
「戸隠山開山」という本に、本院岳ダイレクト尾根上に黒滝山舞楽寺というお寺が室町時代にあり、修験者はそこに宿泊しながら山中の窟を巡ったとあった。この尾根の西側には黒滝があるので、尾根と黒滝をたどると窟も一緒にあるのかなと思い、散策。
ルートは、ダイレクト尾根を行き、岸壁からは黒滝にトラバース気味に進み、黒滝沢を下降。
昔は鼓平と呼んだそうで、尾根上だけど平らな地形が続いていた。杉が一列に植えられており、少し前までは植林していた様子。舞楽寺の痕跡ないかなーと探したが、背丈ほどの植生で、石垣や巨木の跡、巨石などは見つけられなかった。広い平らな地形なので、お寺は建てられそ。
尾根をたどるだけだが、途中で岩場があり、尾根から外れて西側へ回り込むと窟ぽいものがあった。
高さ、奥行1mくらい、横幅が5mくらいのサイズ。ここはルンゼ状の地形で、巨木もあり、すごく居心地がいい空間。人工物は何もなかった。
窟の中からは、大平方面がよく見渡せた。
尾根を進むと正面に大岩壁が出てくる。基部がえぐれており、人為的に掘ったような箇所もあるように見えるが。。黒滝までの岩壁は数百メートル続いている。
途中に高さ、奥行き1mほど、横幅3mほどの空間。人工物なし。
岩場の基部を西へ西へとたどると、大岩壁が見えてきて、黒滝が見えて来る。
水量は非常に少なめで、飛沫となっているので滝つぼはなし。高さ50mくらい。
周囲は岸壁に囲まれた空間になっており、岸壁基部は至る所が掘られている。神秘的な感じの場所。
少し沢を下ると斜面に小さい岩穴があった。位置関係は下のような感じで、右の黒い筋が黒滝。
人工物なし。
すぐ横に巨木あり。
下った黒滝沢は巨石がたまにあるだけで、見せ場なし。
帰りに鏡池に寄った。登ったルートはここからだと見えない。紅葉最盛期。
冬に撮った写真、右端から本院岳、西岳、P1、P2・・と続く。黒滝は黄色矢印。
黒滝をアップで見るとこんな感じだった。冬行くなら、ダイレクト尾根からトラバースで容易に行けるはず。
西岳周辺にも窟はありそうだけど、探すのは大変だなー。一度くらいは巡ってみたいけど。